特別レポート
1人1人の自立と支え合いの大切さを学んだグループワーク—組織活動の原点に迫る
船越 幸代
1
,
中村 三津代
2
,
滝沢 久子
3
,
波田野 房枝
4
,
石井 文子
5
,
松崎 美智代
6
,
高嶋 加代子
7
,
高田 淑子
8
,
植松 明子
9
,
真船 拓子
10
1横須賀市南部保健所
2東京都蒲田保健所
3横須賀市中央保健所
4神奈川県座間市役所
5神奈川県相模原保健所
6川崎市幸保健所
7北里大学病院
8横浜市金沢保健所
9横浜市港南保健所
10神奈川看護教育大学校
pp.682-694
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207041
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はじめに
私達保健学科の学生は,1年間のカリキュラムの中で,数多くのグループワークを経験した。授業を始め,各種のセミナー,自主活動,実習等,色々な場面で学習の場を与えられた。しかし,それらの中では,集団学習の効果を体験する事が出来なかった。この思いは,卒業間際まで残っていた。これを具体的に説明すると次のような事である。
① 単に司会やリーダーを決めて話し合い,記録し,まとめ,発表する,こんなやり方でいいのか。十分に話し合う時間もなく,発表の期限に追われて本音が出されないまま,一般論にまとまってしまうに過ぎないのではないか等,疑問があった。又,実際に地区での集団学習の場においても,このような例があるのではないかと思われた。
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