連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・23
人間性回復をめざす総合保健の主体的捉え方—自主性ある従事者を育てるTwo in Oneの論理
丸地 信弘
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1PHC研究会,東大医学部保健学科
pp.706-717
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207043
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はじめに
フランスの劇作家のモリエールは鋭い人間観察と痛烈な風刺の名作を多く残しているが,彼の言葉の一つに「人の見えないことまでお前はみよ。そして,それを人が見えたと言うまで努力せよ」というのがある。
私は本シリーズの6月号(No 22)で〈第3の自然史〉という概念を提案したが,引続き,今月号で上記のテーマを語るに際して,どうしても上記のモリエールの言葉を引用したい気持にかられた。どうも,それが今の自分の気持をよく現わしているからだ。
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