カラーグラビア カラースコープ
乱舞する食中毒菌
橋本 雅一
1
,
堀内 三吉
1
1東京医科歯科大学微生物学
pp.6-7
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914593
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食中毒の統計をとり始めて以来,最も多発したのは,昭和30年の65,746人(人口10万人あたり73.6)でその他の年でも毎年ほぼ3〜4万人前後の食中毒患者が発生している。
この食中毒のうち,細菌によるものが毎年半分近く,昭和42年では42.6%,患者数の55.7%が細菌性食中毒であった。中でも腸炎ビブリオ,ぶどう球菌,サルモネラによるものが圧倒的に多く,全体の食中毒の39.8%,細菌性食中毒の実に93.4%に達する。
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