特集 グルメ時代の病院の食事
〔レポート〕小規模病院における適温給食の試み
東 千恵子
1
,
高田 美穂
1
,
石川 一枝
1
Chieko HIGASHI
1
,
Miho TAKADA
1
,
Kazue ISHIKAWA
1
1医療法人野口記念会野口病院栄養科
pp.242-244
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900596
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1986年,病院給食委託の認可が出された時期を前後として,病院給食の改善を求める声がマスコミによって過剰といえるほどに取り上げられた.それまで世間の注目を浴びることのなかった病院の食事が,「早い,冷たい,まずい」という簡単な言葉によって概念的に報道され,病院の栄養部門の近代化を図るべく体質改善が話題になった.
食事がまずいか,おいしいかは,ある程度主観的な部分もあるが,あまり早い時刻に出されたり,本来熱いはずのものが冷たかったり,また冷えていなければならないものがなま温かいような食事であるならば,客観的に「まずい食事」という表現になる.
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