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特集 リハビリテーション医療・介護連携
回復期リハビリテーション病棟
Health caer and longterm care Integration in kaifukuki rehabilitation ward of university hospital
金丸 詩門
1
,
阿部 泰昌
1
,
花山 耕三
1
Shimon Kanemaru
1
,
Hiromasa Abe
1
,
Kozo Hanayama
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
医療介護連携
,
連携シート
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
医療介護連携
,
連携シート
pp.319-324
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201605
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はじめに
回復期リハビリテーション病棟は,疾患管理と障害をもつ患者の日常生活における活動能力の向上,在宅・社会復帰のためリハビリテーションを行うことが主な役割である1).
回復期リハビリテーション病棟の入院患者は,獲得した身体機能や日常生活動作(activities of daily living;ADL)の維持もしくは向上を目的に退院後に介護保険サービスを利用することが多い.そのため,回復期病棟における医療者は介護保険サービス担当者との連携を行う必要がある.回復期リハビリテーション病棟の医療介護連携は発足当時から行われてきており,既にシステム化されているため,ある程度の質が維持されていると思われる.また,医療介護連携については全国的に各地域の連携シート,情報通信技術(information and communicatuion technology;ICT)を使用したさまざまな連携ツールがあり,各回復期リハビリテーション病棟でもその地域で工夫された連携方法で運用していると思う2).一方で,介護保険には医療職以外の職種も多くかかわるため,医療介護連携においては以前から課題があることが知られている3).
ここでは,川崎医科大学附属病院(以下,当院)の回復期リハビリテーション病棟における医療介護連携について,倉敷地域の医療介護の現状にもふれながら,当院の回復期リハビリテーション病棟で活用している「医療介護連携シート」について述べる.
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