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臨床研究
回復期リハビリテーション病棟の損益管理状況と経営管理意識の要因分析
-─全国の回復期リハビリテーション病棟運営病院へのアンケート調査より─
The factor analysis of relationship between profit and loss management and management attitude in convalescent phase rehabilitation wards by using questionnaire
磯山 浩孝
1
,
荒井 耕
2
,
吉田 和也
3
Hirotaka Isoyama
1
,
Ko Arai
2
,
Kazuya Yoshida
3
1社会医療法人愛仁会 愛仁会リハビリテーション病院
2一橋大学大学院経営管理研究科
3社会医療法人愛仁会 だいもつ病院
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
原価計算
,
管理会計
,
医療経営
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
原価計算
,
管理会計
,
医療経営
pp.193-198
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033020193
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目的◆日本の病院原価計算の実施状況について,DPC関連病院に対する調査報告は複数あり,導入されている病院は増えているものの,その活用は十分でなく,普及も十分ではないとされている.回復期リハビリテーション病棟を対象とする原価計算の報告はないため,現状調査を実施した.
対象と方法◆全国の回復期リハビリテーション病棟を運営する1,202病院を対象に,運営状況や損益把握についてのアンケート調査を郵送で実施し,122病院(10.2%)から回答を得た.
結果・考察◆収益予算管理をしている病院は80病院(66.7%)で,損益把握をしている病院は51病院(41.8%)で半数以下であった.地域の周辺病院からの転院をより多く受け入れている独立採算型病院のほうが自法人依存型病院に比べ収益予算管理も損益把握も実施している傾向にあった.また,回復期リハビリテーション病棟を重要な利益部門であると認識しつつも,具体的な金額までは把握していない病院が37病院(30.3%)あった.回復期リハビリテーション病棟・病院においては収益予算管理も損益把握も十分ではない現状が明らかとなった.
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