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特集 大腿骨近位部骨折のリハビリテーション診療
第5章 大腿骨近位部骨折に関するリハビリテーション治療
回復期病棟における大腿骨近位部骨折患者のリハビリテーション時のリスク
Risks in Patients with Proximal Femoral Fractures in Convalescent Rehabilitation Wards
吉村 芳弘
1
Yoshihiro Yoshimura
1
1熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター,新潟医療福祉大学
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
回復期リハビリテーション
,
栄養管理
,
認知機能低下
,
多職種連携
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
回復期リハビリテーション
,
栄養管理
,
認知機能低下
,
多職種連携
pp.757-762
発行日 2025年6月25日
Published Date 2025/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr034070757
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内容のポイント Q&A
Q1 回復期病棟における大腿骨近位部骨折患者におけるリスクは何か?
回復期病棟では高齢患者が多く,再転倒・再骨折,深部静脈血栓症,感染症,栄養不良,認知機能低下等のリスクが存在する.これらは相互に関連し,個別化された管理が必要である.
Q2 認知症についてのリスクと対応は?
認知機能低下は転倒や再骨折のリスクを高める.環境整備や見守り強化,多職種連携による個別化されたアプローチが重要である.
Q3 栄養についてのリスクと対応は?
栄養不良はサルコペニアや創傷治癒遅延を引き起こし,免疫機能を低下させる.GLIM基準による評価と適切な栄養管理が求められる.
Q4 合併症についてのリスクと対応は?
心不全や腎不全,ロコモティブシンドローム関連疾患は,患者の状態を悪化させる可能性がある.定期的な評価と適切な薬物療法,筋力強化訓練が必要である.

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