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入門講座 リハビリテーション医療のエビデンス—回復期リハビリテーション・3
回復期リハビリテーションのエビデンス
Evidence in Kaifukuki rehabilitation
徳永 誠
1
,
渡邊 進
1
,
園田 茂
2
Makoto Tokunaga
1
,
Susumu Watanabe
1
,
Shigeru Sonoda
2
1熊本機能病院リハビリテーション科
2藤田医科大学七栗記念病院
1Department of Rehabilitation Medicine, Kumamoto Kinoh Hospital
2Fujita Health University Nanakuri Memorial Hospital
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
エビデンス
,
日常生活活動
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
エビデンス
,
日常生活活動
pp.243-247
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201580
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はじめに
回復期リハビリテーションのエビデンスは,狭義には回復期リハビリテーション病棟というシステムに関するものだが,広義には本邦および世界における回復期のリハビリテーションに関するエビデンスを意味する.さらにリハビリテーションに関するエビデンスのほとんどが,回復期リハビリテーションにも通用する.そのため,本稿で「回復期リハビリテーションのエビデンス」のすべてを網羅することはできず,ある程度ポイントを絞る必要がある.
本邦では以前から回復期のリハビリテーションは存在したが,2000年の診療報酬改定において「回復期リハビリテーション病棟入院料」が新設されたことを契機に,回復期リハビリテーションに従事するスタッフ数や回復期リハビリテーションに関する論文は,一気に増加した.回復期リハビリテーション病棟の開始から18年以上が経過し,回復期リハビリテーションに関するさまざまなエビデンスが明らかにされている.本稿では,2017年までの日本の回復期リハビリテーションに関するエビデンスについて,日常生活活動(activities of daily living;ADL)の向上と在宅復帰を中心に紹介する.
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