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入門講座 ICF:国際生活機能分類・3
ICF-CY
ICF-CY
上出 杏里
1
,
橋本 圭司
1
Anri Kamide
1
,
Keiji Hashimoto
1
1国立成育医療研究センターリハビリテーション科
1Division of Rehabilitation Medicine, National Center for Child Health and Development
キーワード:
ICF-CY
,
児童
,
生活機能
Keyword:
ICF-CY
,
児童
,
生活機能
pp.221-225
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200165
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はじめに
第1回,第2回の入門講座では,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health)について取り上げられたが,第3回では,ICFの派生分類の1つであるICF-CY(International Classification of Functioning,Disability and Health for Children and Youth)について取り上げる.
ICF-CYは,ICFと同様に世界保健機関(World Health Organization;WHO)が開発した「国際分類ファミリー(WHO Family of International Classifications,WHO-FIC)」に属し,国際疾病分類第10版(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems;ICD-10)およびほかの派生分類,関連分類を補完している.ICD-10は,主に健康状態を表す共通言語として国内の医療現場に定着しているが,その健康状態に関わる生活機能,障害についての共通言語であるICFおよびICF-CYの使用は十分に汎化されていない.両者を一緒に使用することで,一患者・児を全人的な視点から捉え,多分野で普遍的に使うことが可能となるため,ICFおよびICF-CYの活用を啓発していく必要性は非常に高い.今回,ICF-CYについて,その内容および活用方法とその課題について述べる.
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