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入門講座 ICF:国際生活機能分類・2
ICFの概要と国際的動向
Outline and international trend of ICF
宮村 紘平
1
,
橋本 圭司
2
Kohei Miyamura
1
,
Keiji Hashimoto
2
1都立大塚病院リハビリテーション科
2国立成育医療研究センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Metropolitan Otsuka Hospital
2Department of Rehabilitation, National Center for Child Health and Development
キーワード:
生活機能
,
障害
,
背景因子
,
ICFの動向
Keyword:
生活機能
,
障害
,
背景因子
,
ICFの動向
pp.127-133
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200136
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生活機能と障害の概念
国際生活機能分類(International Classification of Fuctioning, Disability and Health;ICF)は,人の生活機能と障害に関する状況の記述を可能にし情報を組織化する枠組みとして役立つ.ICFは情報を2つの部門に分け,第1部は生活機能と障害,第2部は背景因子を扱い,それぞれ2つの構成要素からなる(表1).生活機能と障害の構成要素は独立しているが,互いに関連した4つの構成概念によって評価点を用いて評価される.心身機能・身体構造は生理的システムや解剖学的構造の変化によって評価され,活動と参加については2つの構成概念(能力と実行状況)によって評価される.
ICFの概念の概要は表1,図1のとおりで,ICFの分類項目は1,424項目に及ぶ.「第1部:生活機能と障害」と「第2部:背景因子」の2つの部門からなり,前者には,(a)心身機能(body functions)と身体構造(body structures),(b)活動(activities)と参加(participation),後者には(c)環境因子(environmental factors),(d)個人因子(personal factors)と,それぞれ2つの構成要素からなっている.各構成要素はさまざまな領域からなり,それぞれの領域はカテゴリーに分かれ,それらが分類の単位となる.
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