Japanese
English
教育講座
障がい児からみた障がい者スポーツの課題
The Problem of the Para-Sports from Handicapped Children's Point of View
上出 杏里
1
Anri Kamide
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
キーワード:
障がい者スポーツ
,
障がい児
,
ICF-CY
,
社会参加
,
ジュニア・ユースパラアスリート
Keyword:
障がい者スポーツ
,
障がい児
,
ICF-CY
,
社会参加
,
ジュニア・ユースパラアスリート
pp.46-54
発行日 2017年1月18日
Published Date 2017/1/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
リオ2016オリンピック・パラリンピック競技大会が閉幕し,いよいよ2020年の東京開催に向けて,国内各地のスポーツ振興に関わるさまざまな計画が進んでいる.障がい者スポーツを取り巻く環境も大きく変わり,競技力強化対策だけでなく,多くの人々にとって身近な地域スポーツの一つとなることが期待されている.障がい者スポーツを「知る」,「体験する」機会が増えることは,障がい者と寄り添いながら共に生きる社会について考えるきっかけとなり,さらに,障がい者らにとって社会参加に向けた自立,自律への一歩を踏み出す後押しになると思われる.文部科学省による地域における障がい者スポーツの普及促進に関する中間整理では,障がい児のスポーツ活動推進を一方策とし,幼小児期から障がいの有無にかかわらず共にスポーツを楽しむことのできる環境を整備することを挙げている1).施設や指導者の問題もあるが,医療従事者が障がい児へのスポーツ導入を積極的に行うことも重要である.今回,障がい児の視点から障がい者スポーツ普及に向けた課題を挙げ,リハビリテーション科医の役割について検討する.
Copyright © 2017, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.