Japanese
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特別講座 わが国のリハビリテーションの歴史
職業リハビリテーション
History of vocational rehabilitation in Japan.
松井 亮輔
1
Ryosuke Matsui
1
1公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
1Hosei University
キーワード:
障害者雇用促進法
,
障害者福祉法
,
雇用と福祉施策に二分化
,
ILO条約と勧告
,
障害者権利条約
Keyword:
障害者雇用促進法
,
障害者福祉法
,
雇用と福祉施策に二分化
,
ILO条約と勧告
,
障害者権利条約
pp.233-238
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110433
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はじめに
日本の近代的な障害者の職業リハビリテーションの歴史は,戦前に設立された軍事保護院による主として傷痍軍人を対象とした職業補導所や教員養成所などにまでさかのぼることができる.本稿では職業リハビリテーション制度が,「職業安定法」(1947年),「職業訓練法(現・職業能力開発促進法)」(1958年),「身体障害者雇用促進法(現・障害者の雇用の促進等に関する法,以下,障害者雇用促進法)」(1960年)(以上,労働行政),「身体障害者福祉法」(1949年),「精神衛生法(現・精神保健及び精神障害者福祉に関する法律,以下,精神保健福祉法)」(1950年),「精神薄弱者福祉法(現・知的障害者福祉法)」(1960年)および「障害者自立支援法」(2006年)(以上,福祉行政)などの法律などに基づいて,整備されてきた,第二次世界大戦後に絞り,その歴史を,基盤整備期(戦後~1960年代),制度確立期(1970年代),制度拡大期(1980~2000年代),および最近の動き(2010年代以降)の4期に分けて概観することとする.
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