Japanese
English
特集 不全頸髄損傷とリハビリテーション
排尿管理
Urinary Management of Tetraplegic Patients with Incomplete Cord Lesion.
岩坪 暎二
1
Eiji Iwatsubo
1
1総合せき損センター泌尿器科
1Division of Urology, Spinal Injuries Center
キーワード:
不全四肢麻痺
,
仙髄領域残存
,
排泄管理
,
膀胱機能
,
ADL能力
Keyword:
不全四肢麻痺
,
仙髄領域残存
,
排泄管理
,
膀胱機能
,
ADL能力
pp.343-348
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109206
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はじめに
頸髄損傷患者の排泄障害がどうなるかは,骨盤内臓機能と排泄関連動作能力にかかっており,とりもなおさず頸髄損傷程度(完全・不完全)と損傷高位(四肢麻痺・対麻痺)の状態で違う.膀胱機能が予測どおり回復するか否かは,急性尿閉期に膀胱の感染や過伸展を起こさないように尿路管理されたかどうかにもかかわる.高圧で排尿している場合に尿路感染がある(留置カテーテルによる褥瘡病変)と炎症もひどくて膀胱に線維性変化が起こりやすく,骨盤自律神経が回復しても反応できないことが多い.
今回は膀胱が合併症なく管理されたものとして,回復期以降の麻痺と排泄管理の関係について述べる.
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