Japanese
English
増大特集 加齢とリハビリテーション
第3部 加齢によって生じた課題への対応
7.排尿障害への対応
Suitable measures against dysuria
鈴木 康之
1
,
鈴木 裕崇
1
,
髙﨑 良子
2
,
古田 昭
3
,
五十嵐 太郎
3
Yasuyuki Suzuki
1
,
Hirotaka Suzuki
1
,
Ryoko Takasaki
2
,
Akira Furuta
3
,
Taro Igarashi
3
1東京都リハビリテーション病院泌尿器科
2東京都リハビリテーション病院看護部
3東京慈恵会医科大学泌尿器科
1Department of Urology, Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
2Department of Nursing, Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
3Department of Urology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
排尿障害
,
排尿自立支援加算
,
膀胱機能
Keyword:
排尿障害
,
排尿自立支援加算
,
膀胱機能
pp.717-723
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202538
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はじめに
際限ない高齢化は多分野で喫緊の課題となり実効性ある対策が希求されていることは言を俟たない.医療分野では,「加齢」対策として厚生労働省から「自助・共助・公助」,「多職種連携」などの指針が示されているが,有用な手法は,未だ暗中模索の状況といえる.そのため医療者は現場で従来の知見では対処困難な状況に容赦なく晒され,適切な判断を迫られている.特に,排泄の問題は意欲や生活の質に強く影響し,医療の質や満足度を上げるためには不可避の領域とされそのニーズは非常に高い.
幸い,排尿障害研究は平成の30年間で長足の進歩を遂げ,根拠をもってその対応策を示すことができるようになった事項も少なくない.ここでは,排尿障害の基本から非専門の医療者ができる対応策などについて解説していきたい.
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