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特集 脊髄損傷に対するリハビリテーション医療—実践と挑戦—
1 脊髄損傷のリハビリテーション医療総論—本邦の脊髄損傷の特徴を生かしたリハビリテーション
Rehabilitation Medicine for Spinal Cord Injuries in Japan
古澤 一成
1
Kazunari Furusawa
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンターリハビリテーション科
キーワード:
頚髄損傷
,
不全四肢麻痺
,
高齢化
,
回復期リハビリテーション病棟
,
医療連携
Keyword:
頚髄損傷
,
不全四肢麻痺
,
高齢化
,
回復期リハビリテーション病棟
,
医療連携
pp.524-530
発行日 2019年7月18日
Published Date 2019/7/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 脊髄損傷のリハビリテーション医療の課題は,現在の医療制度における「在院日数の短縮」と脊髄損傷者の「受傷時年齢の高齢化と障害の重度化」への対応である.在院日数の問題は,複数の医療機関が連携を密にし,脊髄損傷者個々の長期ゴールを明確にしたうえでそれぞれが役割を果たすことで克服できる.さらに,高齢化と重度化に対しては,若年の対麻痺者とは異なり地域医療を主体として社会復帰までの流れを築くことで対応する.
得られた成果を皆で共有することで医療従事者全体にその魅力と重要性を広く浸透させ,脊髄損傷者の社会復帰までのソーシャル・システムの確立を図ることこそが,脊髄損傷のリハビリテーション医療のあるべき姿である.
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