Japanese
English
特集 不全頸髄損傷とリハビリテーション
日常生活動作(ADL)障害と作業療法
The Occupational Therapy for Incomplete Tetraplegia Patients.
大塚 進
1
,
山本 正浩
1
Susumu Otsuka
1
,
Masahiro Yamamoto
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院第一機能回復訓練部
1National Rehabilitation Center for the Disabled
キーワード:
不全頸髄損傷
,
ADL障害
,
作業療法
Keyword:
不全頸髄損傷
,
ADL障害
,
作業療法
pp.337-342
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109205
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はじめに
頸髄損傷完全麻痺患者については,その運動機能の特性や予後予測,日常生活における自立の予測等,リハビリテーションにおける基本的な情報はかなり整理されており,受傷から社会復帰に至る典型的な道筋が描かれているといって良い.しかしながら,不全損傷ではその障害像の多様性や予後の不確実性によって,作業療法の場においてもゴール設定や機能訓練の遂行にあたってさまざまな問題が生じている.
本稿では,ASIA(American Spinal Injury Association)分類でCもしくはDの不全頸髄損傷患者における当院でのデータと経験をもとに,日常生活能力の再獲得を焦点とした作業療法について新しい機器の適応等を含め整理,紹介する.
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