リハビリテーション看護からみる排泄管理

リハビリテーション看護における排泄管理

　リハビリテーション看護は，患者一人ひとりに合わせて日常生活活動（activities of daily living：ADL）の自立や回復を図ることを目的としており，看護師は患者の生活の質（quality of life：QOL）の向上のためにさまざまな支援を行っている．そのなかでも排泄は，患者の基本的・生理的欲求の一つであると同時に，プライベートな行為でもあるため，プライバシーや自尊心に対して特に配慮する必要がある．

　リハビリテーション看護における排泄管理で考慮すべき代表的な疾患としては，脊髄損傷や脳卒中，その他の神経疾患などがある．それらの疾患に伴う膀胱直腸機能不全はもちろんのこと，身体的な障害によって排泄動作そのものが自分で行うことができなくなる場合も多い．