Japanese
English
研究と報告
脳損傷者の迷路課題解決時の眼球運動の分析
The Analysis of Eye Movements during Maze Test in Patients with Brain Damage of Different Locations.
土田 昌一
1
,
武田 祐子
1
,
関 要次郎
1
,
山田 正三
1
,
梅津 博道
1
,
高田 浩次
1
,
佐野 哲郎
1
,
寺本 明
1
,
相羽 正
1
,
稲田 晴生
2
,
藤島 一郎
3
Shoichi Tsuchida
1
,
Sachiko Takeda
1
,
Yojiro Seki
1
,
Shozo Yamada
1
,
Hiromichi Umezu
1
,
Koji Takada
1
,
Tetsuro Sano
1
,
Akira Teramoto
1
,
Tadashi Aiba
1
,
Haruo Inada
2
,
Ichiro Fujishima
3
1虎の門病院脳神経外科
2東京都リハビリテーション病院
3聖隷三方原病院リハビリテーション科
1Department of Neurosurgery, Toranomon Hospital
2Tokyo Rehabilitation Hospital
3Department of Rehabilitation, Seirei Mikatabara Hospital
キーワード:
迷路
,
眼球運動
,
脳損傷
,
前頭葉
,
尾状核
Keyword:
迷路
,
眼球運動
,
脳損傷
,
前頭葉
,
尾状核
pp.35-40
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107526
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はじめに
脳損傷者のリハビリテーションにおける阻害因子として,運動麻痺とともに精神機能障害も重要であり,特に高次脳機能障害が問題になることが多い.Broca(1861)1)やBrain(1941)2)の報告以来,種々の神経心理学的検査がなされている.
迷路課題は,前頭葉機能障害をよく反映すると言われている3).一方,眼球運動の発現には頭頂葉・前頭葉・基底核の関与が示されており6),迷路課題解決時の眼球運動は前頭葉機能のみの評価とは言い難いと思われる.
そこで,今回脳損傷者に対し迷路課題を呈示し,その解決時の眼球運動について,病巣などとの関係を分析したので報告する.
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