Japanese
English
研究
健常成人では眼球運動課題が異なると眼球運動反応はどのような異なる特徴を示すのか—アイトラッカーを用いた研究
Does the eye movement response differ depending on the task in healthy adults?: Research using an eye tracker
石原 あやめ
1,2
,
宮口 英樹
3
,
石附 智奈美
3
,
國重 雅史
4,5
,
宮本 玲奈
6
,
谷 隆博
6
Ayame Ishihara
1,2
,
Hideki Miyaguchi
3
,
Chinami Ishizuki
3
,
Masafumi Kunishige
4,5
,
Reina Miyamoto
6
,
Takahiro Tani
6
1宇部興産中央病院
2広島大学大学院医歯薬保健学研究科修士課程
3広島大学大学院
4文京学院大学
5広島大学大学院医歯薬保健学研究科博士課程
6株式会社かなえるリンク
キーワード:
眼球運動
,
サッケード課題
,
アイトラッカー
Keyword:
眼球運動
,
サッケード課題
,
アイトラッカー
pp.559-565
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203002
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Abstract:眼球運動制御は,日常生活を送るうえで,さまざまな視覚刺激の中から正確な情報を選択し収集する際に重要な機能の一つである.本研究では,臨床での日常生活上の困難さをサッケードの観点から観察し評価する前段階として,健常成人41名を対象に,課題要素の異なる5つのサッケード課題(反射課題1つ,意図的課題4つ)を実施した.前方に設置された画面にサッケード刺激を提示させ,アイトラッカーを用いて視線を追跡することで,サッケード反応時間やエラー率を算出し,課題間でどのような違いが表れるのかを検討した.結果,反射課題とすべての意図的課題間で反応時間に有意な差(p<0.01),反射課題と3つの意図的課題(AS,Delay,MGS課題)間でエラー率に有意な差(p<0.01)を認めた.意図的課題には前頭前野領域が神経経路に含まれていることから,反射的課題と意図的課題では,神経経路の違いにより反応時間とエラー率に差が生じたことが示唆された.
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