Japanese
English
研究と報告
脳血管障害片麻痺患者の内反尖足変形に対する腱移行術の検討
The Surgical Treatment of Equinovarus Deformity in Adults with Hemiplegia.
森田 定雄
1
,
奥村 信二
1
,
山本 晴康
1
,
古屋 光太郎
1
Sadao Morita
1
,
Shinji Okumura
1
,
Haruyasu Yamamoto
1
,
Kohtaro Furuya
1
1東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University, School of Medicine
キーワード:
片麻痺
,
歩行
,
内反尖足
,
腱移行術
,
床反力
Keyword:
片麻痺
,
歩行
,
内反尖足
,
腱移行術
,
床反力
pp.1159-1163
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106963
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はじめに
脳血管障害片麻痺患者にはしばしば内反尖足変形がみられ,歩行機能の障害となっている.この内反尖足変形に対しては様々な治療法が行われているが,保存的治療法として短下肢装具が処方され,変形が高度で矯正が困難な場合は金属支柱付き装具,比較的軽いものに対してはプラスチック製の靴べらタイプやスパイラルタイプのものが用いられている1).一方,観血的治療法としてはアキレス腱延長に腱移行を併用した方法が行われ,優秀な成績が報告2,3)されている.脳血管障害による足部変形は高度のものであっても,骨変形は伴わず,骨に対する処置は一般に不要で,軟部組織に対する処置だけで変形の矯正は十分可能である.保存的治療,観血的治療にはそれぞれに長所・短所が見られるが,今回は我々の行っている観血的治療法について,特に歩行機能の改善に着目して検討を加えた.
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