Japanese
English
症例報告
運動器の障害を合併する脳卒中片麻痺―手術治療の経験
Orthopaedic Approach to Hemiplegia Complicated by the Problem of Spine or Joint.
山本 晴康
1
,
古屋 光太郎
1
,
磯部 饒
1
,
星野 明穂
1
,
長谷川 幹
1
,
奥村 信二
2
,
森田 定雄
2
,
花岡 寿満子
2
,
四宮 謙一
3
,
横山 正昭
3
Haruyasu Yamamoto
1
,
Kotaro Furuya
1
,
Yutaka Isobe
1
,
Akiho Hoshino
1
,
Miki Hasegawa
1
,
Shinji Okumura
2
,
Sadao Morita
2
,
Sumiko Hanaoka
2
,
Kenichi Shinomiya
3
,
Masaaki Yokoyama
3
1東京医科歯科大学整形外科
2リハビリテーションセンター鹿教湯病院
3済生会川口病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University.
2Rehabilitation Center, Kakeyu Hospital.
3Saiseikai Kawaguchi Hospital.
キーワード:
脳卒中片麻痺
,
運動器障害
,
手術治療
Keyword:
脳卒中片麻痺
,
運動器障害
,
手術治療
pp.461-465
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105186
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
まえがき
脳卒中片麻痺に合併する運動器の障害には,脳卒中発症以前から存在している変形性脊椎症や,変形性股関節症や変形性膝関節症などの「既存障害」や,発症後生じる拘縮や筋力低下や異所性骨化などの二次的障害があり,いずれもリハビリテーション(以下リハ)を遂行するうえで重大な障害となる.従って二次的障害を予防することは早期リハの目的の一つで,近年リハの普及に伴いその頻度は減少しているものと思われるが,いまもって経験する.
このような運動器の障害に対する積極的治療は年齢や脳血管障害を考えると躊躇され,そのままリハを行い,運動器の障害がリハの支障となり不本意なゴールで家庭復帰することになる.
われわれはこれらの障害のためにリハを行うことができず,整形外科的治療により,はじめてリハが軌道に乗った症例を経験したので,若干の考察をつけ加えて報告する.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.