Japanese
English
症例報告
重度の固有感覚障害性失調を呈した脊髄腫瘍術後対麻痺の1症例
Rehabilitation of a Paraparetic Patient with Severe Proprioceptive Dysfunction: A case report.
問川 博之
1
,
花山 耕三
1
,
才藤 栄一
1
,
赤星 和人
1
,
道免 和久
1
,
木村 彰男
1
,
千野 直一
1
Hiroyuki Toikawa
1
,
Kozo Hanayama
1
,
Eiichi Saitoh
1
,
Kazuto Akaboshi
1
,
Kazuhisa Domen
1
,
Akio Kimura
1
,
Naoichi Chino
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
対麻痺
,
失調症
,
機能予後
Keyword:
対麻痺
,
失調症
,
機能予後
pp.1165-1168
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106964
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はじめに
外傷性脊髄損傷では脊髄後索が特異的に障害されることは少ない.そして,後索が特異的に障害された症例の歩行などの機能予後に関する報告もあまりみられない.
今回,我々は脊髄髄内腫瘍術後に対麻痺を呈した症例を経験した.その運動麻痺の回復は良好であったの対し,重度の固有感覚障害性失調1,2)を呈し,脊髄後索の特異的な障害が示唆された.この症例に対し,反復を基本とする機能訓練を施行し自立歩行が得られたので,その訓練経過と機能予後に関し若干の考察を加え報告する.
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