Japanese
English
特集 脳性麻痺と加齢
就労現場からみた高齢脳性麻痺者の問題
The Problems of the Aged People with Cerebral Palsy as Workers.
畑田 和男
1,2
,
深見 常晴
1
,
高橋 寛
2
,
小林 順一
2
,
小田 博道
2
Kazuo Hatada
1,2
,
Tsuneharu Fukami
1
,
Hiroshi Takahashi
2
,
Junichi Kobayashi
2
,
Hiromichi Oda
2
1大分中村病院
2社会福祉法人太陽の家
1Oita Nakamura Hospital
2Japan Sun Industries
キーワード:
高齢脳性麻痺
,
就労
Keyword:
高齢脳性麻痺
,
就労
pp.699-705
発行日 1990年9月10日
Published Date 1990/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106343
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
1987年2月の厚生省の実態調査によれば,身体障害者(在宅)は241万3,000人と推定され,1980年に比して,43万6,000人(22.1%)の増加となっている.また,このうち肢体不自由者は146万人で,約6割を占める.
肢体不自由者の中で,脳性麻痺者は6万5,000人と4.5%を占め,1980年に比して6,000人の増加であった.しかし,肢体不自由者の全体に占める割合は,昭和55年3.0%に対し,2.7%と0.3%の減少を示し,脳血管障害などの増加がそれを上回っている.
初山によれば1),成人脳性麻痺者は39歳以下61%を占め,40歳代になると減り始め,60歳代になると急減することが報告されている(図1).
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.