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特集 高次脳機能障害者を地域で支える
就労支援の実際—総論,就労継続支援A型・B型事業および就労定着支援
Employment and retention support for disabled people by type A or type B
永吉 美砂子
1
,
下濵 和義
2
Misako Nagayoshi
1
,
Kazuyoshi Shimohama
2
1医療法人泯江堂三野原病院
2福岡県障がい者リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation, Minohara Hospital
2Fukuoka Prefectural Rehabilitation Center
キーワード:
障害福祉
,
就労
,
社会資源
Keyword:
障害福祉
,
就労
,
社会資源
pp.927-933
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203209
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はじめに
就労は,最も重要なリハビリテーションゴールの一つである.障害者が就労を果たすには国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:ICF)における,本人の心身機能・身体構造である体力・作業耐久性・認知機能,健康状態,個人因子である就労意欲,環境因子として家庭や職場など,多くの因子が必要であり,それらが統合されて,社会での「活動」に集約される.就労は,このICFのすべての因子が適切に組み合わされることによって実現する.
進行性疾患などを除く中途障害では,発症・受傷の急性期リハビリテーションから回復期リハビリテーション,生活期リハビリテーションを経て就労の準備に入る.
職業リハビリテーションは,就労に関するアセスメントを正確に行い,前述の各因子を統合させ就労実現と就労定着まで図るという大きな役割を担う.
本稿では,高次脳機能障害者が利用できる就労支援について総論的に述べる.
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