Japanese
English
特集 車椅子をめぐる諸問題
就労の立場からみた車いす
Wheelchairs used in Place of Work.
畑田 和男
1,2
,
小田 博道
2
,
指宿 立
2
Kazuo Hatada
1,2
,
Hiromichi Oda
2
,
Tatsuru Ibusuki
2
1大分中村病院
2社会福祉法人・太陽の家
1Oita Nakamura Hospital
2Japan Sun Industries
キーワード:
車いす
,
就労
,
座位姿勢
Keyword:
車いす
,
就労
,
座位姿勢
pp.105-111
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107287
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はじめに
太陽の家は障害者が働く工場である.ライン構成による組み立て作業が主な職種であり,個人の機能を活かす工夫を随所に行って生産性の向上に務めている.就労者数は別府・愛知・京都の3か所で約1,400名,そのうち障害者950名で,車いす使用者は350名となっている.主な障害は脳性麻痺420名と脊髄損傷120名である.
障害者自らが求め,また制度や社会の理解が進んだこともあり,多様な障害者が就労の場を得る機会が増えてきた.障害者の就労に関しでは就労環境(バリアフリー)や治工具の開発・生産性の向上に関した各種の改善策・資料・指針など多くの情報が提供されている.また姿勢保持や車いすの機能向上についてもリハビリテーション工学分野で個別の研究がなされている.しかし就労現場では既存の車いすを受け入れるための環境改善は行われても,車いす自体には余り関心が払われていなかった.そこで就労用車いす研究の一環として職場における車いすの実態調査を行った.
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