Japanese
English
実践講座 関節リウマチ診療の進歩・1【新連載】
早期診断とDMARDs治療
Early diagnosis and DMARDs therapy.
若林 孝幸
1
,
齋藤 榮子
1
,
諏訪 昭
1
,
鈴木 康夫
1
Takayuki Wakabayashi
1
,
Eiko Saito
1
,
Akira Suwa
1
,
Yasuo Suzuki
1
1東海大学リウマチ内科学
1Department of Rheumatology, Tokai University School of Medicine
キーワード:
関節リウマチ
,
早期診断
,
抗CCP抗体
,
MRI
,
DMARDs
Keyword:
関節リウマチ
,
早期診断
,
抗CCP抗体
,
MRI
,
DMARDs
pp.49-55
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101159
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はじめに
関節リウマチ(RA)は慢性増殖性滑膜炎により骨・軟骨破壊をきたし,その結果,関節の変形をきたす全身性炎症性疾患である.多関節の変形は日常生活動作の障害を招き,生命予後にも影響する.
RA治療の目標は滑膜炎を早期に抑えて,関節痛の軽減とともに骨・軟骨破壊を抑制し,関節変形を防ぐことである.近年,RA治療薬の進歩に伴う治療戦略の変遷がそれを可能にしつつある.関節破壊の進行は,発症後の1年以内で速いことから,発病早期よりRAの骨・軟骨破壊を遅延・停止させる抗リウマチ薬(disease modifying antirheumatic drugs;DMARDs)や生物学的製剤で積極的に治療することが勧められている.
本稿では,RAに対する近年の早期診断の考え方,DMARDsの開始時期,薬剤の選択,副作用の対処法を含めた投与方法につき解説する.
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