リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
内科医が知っておくべき関節リウマチの実地診療 抗リウマチ薬(DMARDs)はいつ、どのように使用すべきか?
鈴木 康夫
1
,
諏訪 昭
,
若林 孝幸
,
齋藤 榮子
1東海大学 医学部内科学系リウマチ内科
キーワード:
関節リウマチ
,
リウマトイド因子
,
抗リウマチ剤
,
ドラッグモニタリング
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Rheumatoid Factor
,
Drug Monitoring
,
Antirheumatic Agents
pp.598-602
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195238
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抗リウマチ薬(DMARDs)は、極早期に治療を開始すれば関節リウマチ(RA)の自然経過を変え、非破壊過程への転換や寛解誘導につながる可能性がある(治療機会の窓)。DMARDs投与にあたっては、投与開始時期、第一選択薬と使用順位、治療目標、副作用のモニタリングと対処が重要である。薬剤の選択に際しては、有効率が高く、関節破壊抑制効果が確認されているstrong DMARDsを使用する。活動性が高く、リウマトイド因子(RF)陽性など予後不良因子をもつ例では、早期からmethotrexateを使用する。関節破壊進行阻止には寛解誘導、アメリカリウマチ学会70%改善、disease activity score(DAS)good response達成が必要である。DMARDsの使用に際しては、禁忌例や慎重投与例に注意し、副作用のモニタリングと適切な対処が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007