プライマリケア医もできる! 関節リウマチ診療 関節リウマチ治療各論 エビデンスも踏まえて
経口DMARDsを使いこなす
三村 俊英
1
1埼玉医科大学 リウマチ膠原病科
キーワード:
Methotrexate
,
Sulfasalazine
,
関節リウマチ
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
Tacrolimus
,
抗リウマチ剤
,
Bucillamine
,
Leflunomide
,
Iguratimod
Keyword:
Administration, Oral
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Drug Therapy, Combination
,
Methotrexate
,
Sulfasalazine
,
Tacrolimus
,
Antirheumatic Agents
,
Bucillamine
,
Leflunomide
,
Iguratimod
pp.1149-1154
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016214744
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関節リウマチ(RA)の診断が確定した場合に速やかに治療を開始する.その活動性,自己抗体などの予後予測因子の有無,年齢,臓器障害などの全身状態によって治療薬の選択が決まってくる.疾患活動性が高く予後不良因子を有するRA患者であって,禁忌や慎重投与に該当しなければ,methotrexateを6mg/週で開始し,有害事象がなければ2週ごとに2mg/週の増量を行うのがよい.3ヵ月までに改善がない,または6ヵ月までに寛解または低疾患活動性にいたらなければ,従来型合成抗リウマチ薬(csDMARD)の併用を検討する.一方,軽度の活動性はあっても予後不良因子がない,禁忌や慎重投与に該当する場合には,salazosulfapyridineまたはbucillamineで治療開始するのが適している.
©Nankodo Co., Ltd., 2016