膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
膠原病における早期診断・早期治療の現況と展望
宮坂 信之
1
1東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科
キーワード:
関節リウマチ
,
結合組織疾患
,
MRI
,
リウマトイド因子
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
早期診断
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Connective Tissue Diseases
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Rheumatoid Factor
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
Early Diagnosis
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.606-609
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167378
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膠原病の中でもとくに早期診断・早期治療の重要性が叫ばれているのは関節リウマチ(RA)である。関節リウマチでは、抗CCP抗体やメタロプロテアーゼ3(MMP-3)などの血清学的検査やMRIの導入によって、関節炎を早期から診断をすることが可能となってきた。しかも、methotrexate(MTX)や生物学的製剤を積極的に用いることで、臨床的寛解はおろか、画像的寛解、さらには薬剤中止寛解まで望むことができるようになりつつある。このような良好なアウトカムが得られる治療開始時期は、window of opportunityと呼ばれている。今後、その他の膠原病においても同様の進歩がみられることが期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008