膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
早期診断・早期治療のこつと治療のアルゴリズム 関節リウマチ
川上 純
1
,
玉井 慎美
,
岩本 直樹
,
江口 勝美
1長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
MRI
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
アルゴリズム
,
早期診断
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Algorithms
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Methotrexate
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
Early Diagnosis
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.629-634
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167382
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早期関節炎の分類・進展予測に関して、「診断未確定関節炎(undifferentiated arthritis:UA)」の概念が普及してきた。UAは多様な疾患を包括するが、早期関節リウマチ(RA)の診断・分類とは、多様なUAから「RAに進展するタイプ」を早期に予測することである。最近の話題として、身体所見、炎症反応、血清自己抗体、MRI画像を組み合わせることで、かなりの正確度で、UAの中から早期に「RAに進展するタイプ」を予測することが可能となってきた。これら症例の抗リウマチ治療は早期から積極的に導入し、臨床的疾患活動性や骨X線などで評価し、寛解を目指すことが推奨される。
©Nankodo Co., Ltd., 2008