講座 表面筋電図の臨床応用・2
動作分析における表面筋電図の臨床応用
山田 英司
1
,
内田 茂博
1
,
板東 正記
1
,
刈谷 友洋
1
,
加藤 浩
2
Eiji Yamada
1
1香川大学医学部附属病院リハビリテーション部
2九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科
pp.509-516
発行日 2010年6月15日
Published Date 2010/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101690
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はじめに
表面筋電図(surface electromyography:以下,EMG)は,筋が収縮する際に発生する活動電位を電気的信号として記録したものであり,振幅,時間,周波数の情報を含んでいる.このEMGを様々な手法を用いて加工することにより,観察では得ることのできない筋活動パターンや筋活動のタイミング,筋活動の程度,運動単位の活動様式,運動前反応時間などの情報を得ることができる.EMG解析は大きく分けて,量的評価としての積分筋電図(integrated EMG)解析と質的評価としての周波数(パワースペクトル)解析(以下,周波数解析)に分けられる.
本稿では,まずEMGの量的評価と質的評価について概説し,動作分析への応用とその問題点について述べる.
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