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あとがき
関谷 紀貴
pp.186
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202579
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生から1年以上が経過しました.振り返ってみると,昨年の今頃は中国・武漢からの帰国者やダイヤモンドプリンセス号の乗客対応に追われており,現在のような新しい生活様式が提唱される前の時期でした.世の中の大きな転換期となる事件はさまざまですが,自分が専門とする感染症がきっかけになるとは夢にも思っていませんでした.
昨年に開催予定であったオリンピックは延期となりましたが,果たして今年は開催されるのか,どのような形であれば実現可能なのか,という点は興味のあるところです.近代オリンピックを復興したクーベルタン男爵はオリンピアの精神を“スポーツを通して心身を向上させ,文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え,友情,連帯感,フェアプレーの精神をもって,平和でよりよい世界の実現に貢献すること”としています.スポーツに限らず,何か共通のイベントを通じて協調のきっかけをつくることは,これまでも有効な試みとされてきました.
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