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あとがき
pp.158
発行日 1958年2月1日
Published Date 1958/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201328
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- 文献概要
1月号は,いろいろの理由があつたとしても発刊が大変遅れてしまい,昨秋あれだけ努力した事が,またもとの黙阿みになつた事は甚だ残念です。それに引づられて今月号も月末近くになつてしまつた事は申訳ありません。3月号で何とか取戻したいと思います。
今月号の巻頭には,昨年の学会で非常に興味を持たれた,神戸の金子先生の「病院における医師と看護婦の対人関係」の論文を載せることが出来ました。改めて活字として読んで頂くとお解りのようにどの病院でも,いや世界中の病院で,毎日同じように繰り返され,医師と看護婦の間をイライラさせている因果の行相が如実にひしひしと感じさせられます。誰もが気がついてい乍ら,とかく厭だが仕方がないと思いながら,その儘の流れを黙認しているこの問題は,矢張り何とか片付けなければならない問題で,而もこれは常にその空気を浄化して行く努力がなされねばならぬ病院内で最も因果な関係かと思います。特に医師と看護婦は,患者の生命を与る大きな精神的苦悩を持つているのですから,それが原因の一つでもあるのでしようが,それをそれなりに第三者--院長或は病院の責任者が,暖くほごしてやる努力が続けられねばならぬでしよう。
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