連載 職場のメンタルヘルス・10
患者との関係
武藤 清栄
1
,
村上 章子
1
1東京メンタルヘルス・アカデミー
pp.60-65
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101101
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患者からの暴力
医師や看護師の絶対数が減少しつつある中で，病院ではストレスフルな職場環境に嫌気がさして離職する医療スタッフや看護スタッフは多い．例えば新人看護師が1年以内に離職する割合は，約1割にも及んでいる．その中には，患者からの暴力や暴言によって，メンタルヘルスが悪化し，離職してしまうケースもある．
表は，看護師が暴力被害にあったものである．過去1年間に3割以上の看護師が，身体的暴力や言葉の暴力を受けた経験があると答えている．甲信越のある大学病院が2007年1月に行った調査でも，過去3年間で激しいクレームをつけられたり，脅しをかけられたといった言葉の暴力を受けたと回答した看護師が4割以上にのぼった．
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