Japanese
English
特集 内部障害(2)
心疾患患者に対する身体的コンディショニングの原理
Principles of Conditioning in Patients with Heart Disease
長谷川 武志
1
,
碇 元美
1
,
長山 雅俊
1
,
斎藤 朗
1
,
薄元 茂
1
,
野口 澄子
1
Takeshi HASEGAWA
1
,
Motomi IKARI
1
,
Masatoshi NAGAYAMA
1
,
Akira SAITO
1
,
Sigeru USUMOTO
1
,
Sumiko NOGUCHI
1
1昭和大学医学部第三内科
1Third Department of Internal Medicine, Showa University School of Medicine.
pp.374-379
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103799
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はじめに
わが国でも心疾患の増加が認められ,急性心筋梗塞や急性心不全などのように疾病そのものの治療のため,病初絶対安静を強いられる患者も増加している.これらの患者は安静臥床のため機能の低下が出現し,その後の社会復帰に対する障害となっている.リハビリテーションは(以下リハと略す)これらの機能低下を回復させるために重要な方法である.
心疾患の中でも急性心筋梗塞は発症初期には絶対安静が必要であるが,一定の安静期間を過ぎた後,徐々に身体活動を行い日常生活や仕事に復帰させることが重要な課題となり,リハのよい適応となる.ここでは主として急性心筋梗塞の急性期(入院中)リハを例にとって,安静や入院による機能の低下すなわちdeconditioningとリハによってこの機能の低下の回復を図ることすなわちreconditioningについて述べる.
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