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特集 アスリートの腰部pain generator―謎の腰痛を攻略する最新の知見
体幹コンディショニングの最前線
-―Joint by joint theoryに基づくコンディショニング―
Conditioning based on joint by joint theory
笠舛 拓也
1
,
佐藤 正裕
1
Takuya KASAMASU
1
1八王子スポーツ整形外科,リハビリテーションセンター
キーワード:
Joint by joint theory
,
Mobility
,
Stability
Keyword:
Joint by joint theory
,
Mobility
,
Stability
pp.1541-1549
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001494
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要旨:コンディショニングは,パフォーマンスの向上や傷害発生の予防を目的に実施される。Cookらが提唱するパフォーマンスピラミッドの概念では,パフォーマンスの向上,傷害発生の予防には,ピラミッドの基盤にあたる可動性と安定性が重要視される。Joint by joint theoryの概念では,各関節は可動性または安定性のどちらかを主要な機能として有する。Joint by joint theoryに基づく腰痛アスリートのコンディショニングでは,腰椎は安定性,胸椎,股関節は可動性が主要な機能となる点を踏まえた上でのアプローチが求められる。スポーツ種目によって発生しやすい機能低下は異なるが,可動性に対するアプローチでは,胸椎・胸郭の可動性,股関節の可動性改善を図る。安定性に対するアプローチでは,腰椎安定化を目的としたトレーニングを実施する。可動性と安定性は表裏一体の関係にあることを踏まえた上で,可動性低下や安定性低下が生じる原因に対する推察やアプローチが求められる。
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