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学会に対する感想
西端 驥一
pp.589-591
発行日 1963年7月20日
Published Date 1963/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203082
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昭和38年3月10日国際耳鼻咽喉科会議第5回常任実行委員会(新宿東京会館)に出席してみた。此日は今迄に検討した議案の報告だけのようで特に討論はなかつた。
国際会議の特別講演とも云うべき主題目は大体決定したようである。はつきり記憶していないが耳硬化症,鼓室形成手術,慢性副鼻腔炎,頸部腫瘍であるようだ。世界で流行している題目を採るのはやむを得ない。副鼻腔炎を入れたのは日本での研究としての考慮からであろう。欧米では影のうすい研究ではあるがアジアでは重要な疾患であるから入れたのは喜ばしい。内容的には病理,生理,治療など色々あろうが手術的療法を主にした方が外国に対して権威が保てると思う。ただ本病が欧米に少なくアジアに多い理由に就いて各国から資料を持ちよつて検討することは有意義であろう。これは後藤修理事と個人的に話し合つて同感したものである。
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