コンタクトレンズ(37)
年賀状の感想
長谷川 泉
pp.56
発行日 1963年1月10日
Published Date 1963/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202737
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例年のことだが,年賀状を出す頃になると郵便の遅配問題への心配が起こる.今年はとくに遅配問題がなかつたこともあつて心安らかに正月をむかえることができた.年賀状というものを出さないことに決めてしまつている人もあるようであるが,賀状にはとくに工夫をこらして,その人の個性がよくあらわれ,そして床しく思われるようなのはよい.
遅配問題は困るが,とにかく1年に1度の機会であるから,1年を回顧し,久濶を叙することは悪いことではない.何百枚も何千枚も出すということになると,印刷をした個性のないものになりがちであるが,印刷の賀状でただ賀正とだけあるような没個性のものは,貰う方でも有難くはないであろう.何か身を寄せ,心を寄せたことがらを書きそえて欲しいものである.
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