誌上フォーラム 保健婦は何をしている—3ヵ年にわたる国保駐在保健婦の活動をめぐって
わたしの感想
山中 泰子
1
1千葉県君津郡平川町役場
pp.27-28
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203150
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わずか3年の間に衛生思想の低い無医地区で,子どもたちからの盛り上がりでつくし会の発足と,さらに一般住民の強化米の普及という現在の実状から,この地区における保健婦活動の一端を知ることができまして,同じ保健婦としてこれまでの苦労と努力に頭が下がる思いです.
ただもう少し系統立った計画と予算的なうらづけなどを記載していただけたら,さらにわかりやすい記録になったのではないかと思われたことと,公衆衛生の一端をになう保健婦の仕事はほんとうに労多くして,むくいが少ないものに対し,建設業のように仕事の量をはっきり知ることができないだけに苦しみがともなうが,地区のニードに合ったものであるかどうか,いっしょうけんめい仕事を進めてゆこうとすればするほどむずかしく,従って仕事の内容がほんとうに地区住民の声であることを知るためには,アンケートによる回答であったり,投書であったり,また住民の自主的な動きから知ることができるでしょう.
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