Ⅶ温故知新 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
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                                                盛 新之助
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.228-229
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1948年10月20日
                  Published Date 1948/10/20
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200285
                
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- 文献概要
 
私は昭和18年3月に京都大學を停年制によりて退官し以來,郷里徳島縣名西郡高川村市樂に引込んでおります。退官以後も他の官職に就職の勸誘も受けましたが私は辭退しました。之は私の宅に100歳近い老祖母が私の歸郷を待つて居つた事と私自身が官職と縁を切り,所謂野人として眞に晴耕雨讀の身となり餘生も農耕に專念したい希望に基いたものであります。
私の農耕は僅か2反半計りの狹ひ土地でありますが之も私は自分で耕作して居ります。最初は中々百姓の事も明りませぬ故村中の人々によく尋ねよいと云ふ事は何でも行ひ充分手入をなし出來る丈け増産に努力致しました今日では相當な成績を擧げて,食糧には事を缺ぐ樣な事はありません。中々百姓仕事も面白い物です。
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