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あとがき
三村 將
pp.716
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101828
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今回のミラーニューロンの特集にあたり,村田 哲先生と泰羅雅登先生の対談を興味深く拝読した。ミラーニューロンは,対談中の泰羅先生の定義によれば「他者の行動を見たときに,その行動を自分が実際に行ったときと同じように活動する神経細胞」である。そのようなミラーニューロンがどのように発見されたのか。対談の中で村田先生が触れておられるように,サルの前で研究者がジェラートを食べていたらこの神経細胞活動が見つかったという「都市伝説」を私も聞いたことがあり,そう信じていた。しかし,この挿話はやはりというか,どうも事実ではないようである。ミラーニューロンを発見したリツォラッティラボに後年留学された村田先生のおっしゃることだから,関係者からの裏話も含めてとてもリアリティがあった。
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