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あとがき
森 啓
pp.492
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101485
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むかし重症筋無力症が自己免疫疾患と知り,認識系の破綻が,今様の言葉でいうと,想定外の病気を引き起こすと理解した。では,どうして破綻するのかという発症メカニズムに興味を持ったが,その特異性はわからずじまいだった。抗原性の高低という言葉やクローン選択説からの議論も聞いたが,なお不明であった。まもなく核抗体,糖脂質抗体などが次々に明らかにされ,最近では,筋炎や視神経脊髄炎(NMO)の病態解明にも大きく貢献する進展もあり,いよいよ神経筋免疫疾患というジャンルが従来考えていたよりもはるかに普遍的で,限局されないことを知った。
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