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あとがき
中込 忠好
pp.990
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100339
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先日,日本脳神経財団主催で行われた「脳神経外科専門医教育研修会」でくも膜下出血の講義を行ってきた。まず驚いたのが会場の雰囲気であった。会場は300名に及ぶ受講者の熱気で溢れかえっていた。講義の途中会場を見ながら気がついたのであるが,女性の専門医受験者が非常に多い。そういえば,わが大学でも数年に1人は脳神経外科に入局してくるし,脳神経外科学会の地方会などでも演者としてよく見かけている。中部地方のある大学では,教授になった方もおられる。一昔前は開頭や穿頭手術は力がいることから,女性医師から脳神経外科は敬遠される傾向にあった。しかし,機器の進歩もあり今は問題とはならないようである。
女性脳神経外科医が活躍できる分野が昔よりは広がったことも後押ししているのだろうか。女性でも比較的取り組みやすいカテーテルや内視鏡を用いた治療が一般化している。また,機能的脳神経外科の分野なども女性に向いているかもしれない。
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