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特集 各種ガイドラインを糖尿病治療に生かすには
脳卒中治療ガイドライン2009
Japanese Guidelines for the Management of Stroke
佐藤 麻子
1,2
1東京女子医科大学 臨床検査科
2東京女子医科大学 糖尿病センター
キーワード:
①脳卒中
,
②脳梗塞
,
③アテローム血栓性梗塞
,
④ラクナ梗塞
,
⑤心房細動
Keyword:
①脳卒中
,
②脳梗塞
,
③アテローム血栓性梗塞
,
④ラクナ梗塞
,
⑤心房細動
pp.159-164
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101470
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2009年11月,『脳卒中治療ガイドライン2009』1)が発表された.2004年に日本で初めて日本人のための『脳卒中治療ガイドライン』が作成された後,主に治療のエビデンスを追加し改編されたものである.約1万件の文献をエビデンスレベルに則り評価し,推奨グレードを表1のように分類している.
脳卒中は主に脳梗塞,脳出血,クモ膜下出血に分類される(図1).糖尿病は脳梗塞の重要な危険因子であり,糖尿病患者にはアテローム性動脈硬化によるアテローム血栓性脳梗塞や,減少はしてきたものの穿通枝領域のラクナ梗塞の発症が多い.また,心原性脳塞栓症の2/3を占める心房細動患者においても糖尿病は危険因子となる.本稿では,脳卒中一般の発症予防と脳梗塞・TIA(transient ischemic attack ; 一過性脳虚血発作)の急性・慢性期の抗血小板治療・抗凝固治療について述べる.
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