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特集 糖尿病合併症とその治療に関するエポックメーキングトピックスの展開
脳卒中治療ガイドライン改訂:血糖コントロールと脳卒中の関係の扱いの変化―なぜ血糖コントロールで脳卒中は減らないのか
Update Japanese guideline for the management of stroke
赫 洋美
1
,
内山 真一郎
1
1東京女子医科大学 神経内科
キーワード:
①脳卒中治療ガイドライン
,
②脳梗塞
,
③危険因子
,
④抗血小板療法
Keyword:
①脳卒中治療ガイドライン
,
②脳梗塞
,
③危険因子
,
④抗血小板療法
pp.407-412
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101076
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□はじめに
糖尿病患者における脳卒中発症予防は,血糖の管理のみでは達成できず,血圧の厳格なコントロールが重要であることが前回のガイドラインで推奨された.
昨年改訂された脳卒中治療ガイドライン20091)では,さらに,HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)の投与による脂質管理も推奨されている.また,糖尿病患者の脳梗塞再発予防には,血糖のコントロールに加え,新たにインスリン抵抗性改善薬のピオグリダゾンによる治療が推奨された.
本稿では,新たなエビデンスを中心に,糖尿病患者における脳卒中発症予防,脳梗塞再発予防について述べてみたい.
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