こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる・4
白血病―2.日常生活へのアドバイス
細谷 亮太
1
Ryota Hosoya
1
1聖路加国際病院小児科
pp.414-415
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900128
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小児癌治療学のパイオニアたちのおかげで,小児白血病の予後が改善され,多くの患児が治癒し,かつ生存するようになった.次に,私たちがめざすべきは,これらの患児をどこまで完全に治し得るかである.
真の意味で,治癒したこどもというのは,身体だけではなく精神も健康で,社会的にも年齢相応に働き得る若者たちである.これを実現するには,まず患児を一人の人間として的確に把握しなければならない.そして,治療が開始される時点から,治癒後の社会への復帰をにらんだ対処の仕方を考えるべきであろう.
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