こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる
小児糖尿病―2.日常生活へのアドバイス
新平 鎮博
1
1大阪市立大学生活科学部人間福祉学科
pp.458-461
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900847
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前回,インスリン依存性糖尿病,特に小児科領域で扱う場合の治療の基本を述べたが,今回は日常生活で起こる様々な問題とその対処法に触れたい.
いくら優れた治療法であっても実行されなければ,無治療に等しいということは容易に理解されよう.しかも医学的治療だけでうまくいかない例が多々ある.いかに治療をスムーズに行わせるかに重点を注ぎたい.そのために日常生活から大げさに言えば人生の相談まで踏み込んだ全人的な対応が治療法には必要とされるのである.
また,乱れた日常生活は決して糖尿病のコントロールには悪影響を与えても決してよいことはない.日常の生活指導は糖尿病治療に不可欠である.
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