こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる・8
肥満―2.日常生活へのアドバイス
山口 修一
1
Shuichi Yamaguchi
1
1埼玉県立小児医療センター代謝・内分泌科
pp.802-803
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900258
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肥満は増加の傾向にある.この20年間に肥満児数は2~3倍に増加した.1965年頃,東京オリンピック開催後からの増加が著しい.高度経済成長期である頃にカロリー・動物性蛋白質・脂肪・砂糖の消費量が急増したことと一致する.西洋料理の一般への導入とラーメンをはじめとするインスタント食品の開発もこの頃からである.従来,日本の疾病構造は,心筋梗塞は少なく,成人型糖尿病の発症年齢は高く,脳出血は多かった.その頃から急速に西欧型に変化し,心筋梗塞は増え,成人型糖尿病の発症年齢は低くなり,脳出血は逆に少なくなってきている.
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