こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる
腎臓病―3．腎移植（治療のポイントと日常生活へのアドバイス）
吉田 滋彦
1
Shigehiko Yoshida
1
1聖路加国際病院小児科
pp.534-535
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900477
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移植は腎不全の最終根治治療であり，免疫生物科学の分野を背景とした科学の総結集といっても過言ではない．腎移植の予後は実に多彩であり，それゆえに個々の例が1つのドラマを生む．それは術前，術中，術後の3幕によって構成され，裏方としての高い技術と調和があってこそ，始めて主役のフィナーレを期待できるのである．この舞台には悲劇か喜劇のいずれしかない．
これからの長い人生を歩んでゆく小児に，不全期の重圧から解放し，最大の可能性を提供してやることに異論はない．
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