こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる・6
川崎病―2.日常生活へのアドバイス
薗部 友良
1
Tomoyoshi Sonobe
1
1日本赤十字社医療センター小児科
pp.602-603
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900193
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川崎病の総数は10万例を越えた.年間発生数から考えると1学年の生徒100人から250入に1人川崎病の生徒がいることになる.関係医師,親の会などの努力で最近はかなり改善されてきたとはいうものの教員,養護教員などの間で病気の実態はあまり知れていない.そのため主治医の心臓管理指導表が無視されて,罹患児の学校生活に過度の制限が加わつたりすることもある.学校側の心配も理解できるが,やはり子供のための配慮が第一である.今までに後遺症のない例でもこれから若年性動脈硬化の心配もあり,予後のはつきりしていない川崎病罹患児を注意深く見守っていく必要がある.
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